ソルフェージュって
ピアノ教室を始め、ソルフェージュを重視していますと説明しても、さほど「ソルフェージュってなんですか?」と聞かれないのは、専門的分野ではなく【みんなのソルフェージュ】という考え方が一般化してきていることなのだろうと思います。
ソルフェージュとは何か、を昔からの意味合いで問うと、声楽で旋律をうたうことであったそうですが、昨今では音楽の基礎練習全般をさすようになりました。
楽器が弾けるようになりたいと思って練習する人が増える中で、ソルフェージュを学ぶことも必須とする考え方が広がっていることは、素晴らしいことだと思います。
ソルフェージュでのばしたい基礎能力は【リズム感】【音程】【読譜力】であり、これがあれば音楽を長く楽しむことができます。大きい、正しい音で、速く弾く。だけの音楽ではなく、心をこめ、自分自身で味わいながら、音の流れやハーモニーを感じながら弾く…ことを目指すには。やはり、奏でる練習だけでなく、基礎能力をあげなければと感じます。
黙って楽譜を見ただけで何が書いてあるか読み取れたら…そこから音楽に広がりがもたらされます。それこそがソルフェージュであり、音楽を続けてゆける糧です。
楽器を限定している我がピアノ教室でも、総合的なソルフェージュを取り入れていますので、レッスンは音楽の基礎訓練+鍵盤練習としています。先に述べましたが、ピアノを「正しい音で弾けている」ことでなく「音がきれい」「リズムがよい」「わかって弾いている」ことを感じ取れるような演奏を目指します。
そのためには、やはり、まずはソルフェージュを学習するのが良いのです。